2008年に公開されたカンフー・パンダのあらすじ感想です。タイトル通り、カンフーが出来るパンダの成長を見届ける映画ですが、従来のパンダのイメージからかけ離れた事を題材に持ってくるあたりが、さすがドリーム・ワークス・アニメーションです。
正統派CGアニメーション会社がPIXARだとしたら、ドリーム・ワークス・アニメーションは、ちょっと個性色強い、雑草的なCGアニメーションを世に送りだしていますね。
カンフー・パンダ あらすじ
中国を彷彿させる動物達の楽園の王国が、極悪非道だが最強に強いカンフー使いタイ・ランに襲われてしまうのです。対抗する手段はただ一つ、伝説の龍の戦士だけ。
そこでカンフーの達人達が伝説の龍の戦士かどうか、選抜大会で、腕を競うのですが、ひょんな事から、伝説の龍の戦士に選ばれたのは、カンフーオタクで大食漢で、動きがとろい、パンダのポーだったのです。果たして、ポーは、伝説の龍の戦士として相応しい存在になる事が出来るのでしょうか。そして国の運命は?
カンフー・パンダ 感想
カンフー・パンダ、冒頭からエンディングまで終始楽しめる映画です。フルCG映画ですが、中国の世界感を出す為に、中国の掛け軸に描かれるようなテイストの描写もあったりして、映画としての世界感が非常に優れたデザインで統一されています。
駄目駄目パンダのポーが成長して強くなる過程も、強さの秘密も、なかなか説得力のあるストーリーになっていて、設定がしっかりした作品です。
ドリーム・ワークス・アニメーション、従来のパロディ中心のCG作品とは一味違う、見事な映画です。勿論、ギャグもありますが、アクションの中に見事に融和されていて、上質のエンタテイメント作品として仕上がっています。
ただひとつ、納得がいかなかったのは、凶悪と言われていたタイ・ランの過去とタイ・ランの行動です。どうも悪になりきれていない理由はわかりましたが、あまり共感は出来ませんでした。
しばらくしたら、また観たい作品です。
キャスト
相変わらず、豪華声優陣で固めてくる、ドリーム・ワークス・アニメーションですが、今回は、シャーク・テイルとは違っています。パンダのポー役のブラック・ジャックは、もうブラック・ジャックだからこその味のある演技に合わせたセリフが見事です。
アンジェリーナ・ジョリーもマスター・タイガーのイメージピッタリです。シーフー老師は、ここでこの人かよというダスティん・ホフマンです。いやあ映画ファンにはたまらないキャスト構成です。
他にも、カンフー映画にはお馴染みの、ジャッキー・チェンやルーシー・リュウも登場しています。
CG技術
革新的なCG映像に驚くというシーンは特にありませんでしたが、2DCGと3DCGの使い方が非常にうまい作品です。
ウーグウェイ導師が花びらと共に散ってしまうシーンなども、目新しはないのですが、美しいです。
賑やかで派手な動きとカラフルなCG映像、ドリーム・ワークス・アニメーション、この辺りはさすがに強いです。CGの固さが全くなく、動きだけ観ていても非常に楽しめます。
カンフー・パンダ その他情報
映画館で観た時は、まだ続編の情報はありませんでしたが、2014年現在、カンフー・パンダ2迄上映し、カンフー・パンダ3も製作中となっています。
人気が出るとすぐに、続編が作られる最近のCG映画ですが、果たしてカンフー・パンダ3は、どういった内容になるのでしょうか? 今から楽しみです。そういえば、カンフー・パンダの映画情報がネットに上がってた時、カンフー・ゲッコーというカエルがカンフーをするCG作品も公開するという情報があったのですが、結局プロジェクト潰れてしまったようですね。
カンフーCG映画対決として、パンダとカエル、カンフー・ゲッコーも観たかったです。予告CGが良かっただけに残念です。
[amazonjs asin=”B001G90OZK” locale=”JP” title=”カンフー・パンダ Blu-ray”]
コメント