トイ・ストーリー3 3D字幕版を映画館で観ています。TOHOシネマズ日比谷だった気がしますが、幅広い年齢層で、白髪の混じったお年寄りから、眠りそうな目をごしごししていた小学生もみかけました。
さて、トイ・ストーリー3の感想ですが、文句なしに最高な作品です。映画館で3D料金を払って観る価値がある映画です。リバイバル上映したら真っ先に観に行きたい映画です。トイ・ストーリーシリーズの中で最高の出来です。ストーリーも映像も音楽もキャラクターもです。それだけに、これで終わってしまうのが残念でたまりません。
トイ・ストーリー3 あらすじ おもちゃからの卒業
誰しもおもちゃから卒業する時はあります。大人への第一歩なのですが、それをおもちゃの目線から描いた作品は、先にも後にもトイ・ストーリー3以外にあったでしょうか。アンディが成長し、大学生になったところから物語は始まりますが、映画の冒頭にはビックリします。トイ・ストーリー3、いきなり、おもちゃ達のスペクタルSF大作映画と見間違うような、映像から始まります。最初の掴みは完璧です。
おもちゃからの卒業という、物凄く悲しいテーマを、笑いが止まらない作品になっている事自体が奇跡の映画です。あまり、あらすじを書いてしまうと、ネタバレになる部分が多いので、出来る限りあらすじ内容は伏せますが、トイ・ストーリー1と2と比べて、ちょっと毒のある部分もあります。物語の展開の仕方も穏やかではないですね。
トイ・ストーリー3 ここに注目 高みの秘密
3部作映画でよく言われている、あるあるでは、1作目が最高に面白くて、2作目でちょっとやってしまった感があり、3作目で挽回はするが、1作目の面白さにはかなわない。某アクション映画や某SF大作など、結構思いう浮かべる作品が多いのではないでしょうか。
しかし、トイ・ストーリーシリーズは違います。1作目は、CG映画としてのインパクトで大成功し、2作目は、CG技術とアニメ技法の集大成のテクニックで、1作目に劣らない、むしろ優れた作品になっています。そして、トイ・ストーリー3、こんなにもおもちゃに感情移入出来たなんて・・・・最後のシーンに目がしらが熱くなり、嗚咽をおさえるのが必至になります。
なぜ、そんなに感動するのか? それは、トイ・ストーリー3の世界が名残惜しいと感じさせる様々な映像シーンがあるからです。例えば、バズ・ライトイヤーのスペイン語バージョン、スパニッシュ・モードとも言われているようですが、フラメンコの踊り、あれを緩急あるアニメーションにしたアニメーターさん達の挑戦はお見事です。
他にも、バービーとケンの恋物語など、見事に各キャラクターそれぞれの個性を引き出し、擬人化に成功させています。シリーズ初の悪役でさえ、最後にはちょっと気持ちが分かるような気もしてしまいます。
只のおもちゃ万歳映画ではなく、おもちゃの視点で描いた部分が斬新です。おもちゃの感情を映像に表現したかったのかも知れませんが、ぞっとするシーンもあり、きれいなよいところだけが見えるCG映画ではなく、大人も納得の仕上がりです。むしろ、おもちゃとの別れを経験した大人こそ、観るべき映画です。
スタジオジブリのトトロも友情出演するなど、他にも見どころたくさんありますが、まずは、純粋にストーリーを楽しみ、次におもちゃ達のアニメーションを堪能し、それから映像マジック、トイ・ストーリーの世界にちりばめられた、気が付くとムフフと笑いたくなる、箇所を見つけ出すのはいかがでしょうか。
何度でも楽しめるトイ・ストーリー3、PIXARが作るアニメーションの中でも純粋にキャラクターの動きの秀逸さが分かる映画でもあります。
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