プリデスティネーションは2014年のオーストラリアの映画です。主役はなんとイーサン・ホークです。イーサン・ホークと言えば、青春映画リアリティ・バイツを思い出しますが、もういい年なんですね。
さて、プリデスティネーションは映画館で上映したかどうかは分かりませんが、映画ファンであるならば、これは観た方がよい映画になることは間違いありません。原作は『スター・シップ・トゥルーパーズ』のロバート・A・ハインラインです。もうこれだけでSF映画である事は間違いありませんが、これまた衝撃的なラストに驚かせられます。
プリデスティネーションあらすじ
とある男性が爆発事故にまきこまれるところから物語はスタートします。一命はとりとめたものの顔に大やけどをおってしまうのです。
今度はとある女性の回顧録のような形で物語が進みます。ある孤児院に預けられていて、父と母を知らないという事や、人よりも能力が高いという事などの説明映像が淡々と進むのですが、きちんと聞いておけばきっとこの後面白くなるのではという気分にさせられます。
プリデスティネーション、ネタバレですがタイムトラベルの映画です。よくある時間移動ストーリーです。よってあらすじを全部かいてしまうと、もうそれで映画の全編を紹介する事になってしまいます。
なので、あらすじはこの辺りで止めておきます。何も知らないで映画を観た方がきっと楽しめるからです。
プリデスティネーションネタバレ感想・評価
卵が先が鶏が先かというセリフが映画中に登場しますが、まさにこの名の通りの映画です。
結局何が言いたかったの?と思う方もいるはずですが、映画を観終わった後に、感想・評価と色々と語りたい、想像したい方にはオススメの映画になるでしょう。
欲をいえば、タイムトラベルの仕組みや、イーサンホークが所属する組織の事をもっと知りたかったりするのですが、映画だからでしょうか、そのあたりはかなり端折ってあります。
また解説本が読みたくなるような映画です。例えて言うならば、映画『バタフライ・エフェクト』シリーズに似ているかもしれません。突っ込みたくなるような要素も盛りだくさんです。
倫理的な概念もあるので、子供向きではない映画でもあります。
ハリウッド作品を代表とする娯楽映画を期待するなら、やや脱線する映画です。だからといって昔のフランス映画のようなアートを追求する映画でもありません。
ほどよく楽しめて、やや疑問(人によってはおおいな疑問)が残る映画になるでしょう。
つまらなくはなかったのですが、衝撃的なラストに驚いたのは事実です。
ラスト以外の物語の展開にしても、いくら人間は自分の事が大好きでも、(ネタバレ)そうなるか?というまさかの行動があります。
おそらく主人公に共感出来る方の方が少ないのではないでしょうか。
観終わってもスッキリしないのは、後味が悪い映画なのかも知れませんが、小説が原作なので、小説のほうに興味がうつりました。時間があったら読んでみる予定です。
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