アイス・エイジ、この映画の予告動画が、ネットに配信された時、そのアニメーションのうまさに業界関係者が驚愕したフル3DCG作品です。CG技術にあまり詳しくない方が観ても、面白可笑しい映像作品に仕上がっています。
アイス・エイジは、2002年の作品ですので、当時の予告動画は、公式サイトには残っていませんでした。ただ、youTubeには、残っておりましたので、興味がある方は、”iceage Trailer 2002″でお探し下さい。
Scratと呼ばれるリスのような動物のアニメーションなのですが、ディズニー作品じゃないの?と見間違うほど、伸び縮みの表現が見事です。一度観ると、Scratのかわいさに引き込まれてしまう事間違いないです。
アイス・エイジ あらすじ いつの間にか夢中になる秘密
アイス・エイジは、タイトル通り、氷河期を舞台にしたお話です。予告動画より、Scratが主役かと思われがちですが、動物作品には珍しい、ナマケモノが主役になったCG作品です。
氷河期、氷に覆われた世界、動物達は餌を求めて暖かい大地を目指し大行進するロードムービーです。その途中、サーベルタイガーに襲われた人間の赤ちゃんを守る事になった、ナマケモノのシドとマンモスのマニーを中心にしたお話です。
捻りが聞いたようなあらすじではないのですが、要所要所で、scratが登場してきたりして、お話全体を楽しむというよりは、アニメーションの面白さに夢中になれる作品です。
アイス・エイジ 感想 洗練されたアニメーション技法
アニメーションを学ぶ学生さんのとっては、お手本のようなキャラクターアニメーションが満載です。誇張すべきところはダイナミックに表現していて、まるでトムとジェリーです。それでいて、きちんとCG作品らしい、立体的なキャラクターの動きは、なんど観ても、素晴らしいの一言に尽きます。
CGの質感で物足りない部分を十分すぎるアニメーションで補っています。人間などのキャラクターはちょっと受け付けない方もいるかも知れませんが、それはご愛嬌。発展途上のCG映画と思って優しい目で見てあげて下さい。
アイス・エイジは瞬く間に人気になり、2,014年の現在、シリーズ4作品目まだ映画化されていますが、アイス・エイジ1が一番印象に残る作品です。
シリーズが続く毎に、ちょっとアニメーションに頼る部分が多くなり、子供向き作品のテイストが強くなっていく感じです。大人も観て楽しめた、アイス・エイジ1、今後もこのシリーズが続くようであれば、ぜひ原点回帰でお願いしたいものです。
キャスト 日本語吹き替えは太田光
監督 :クリス・ウェッジ
共同監督:カルロス・サルダーニャ
クリス・ウェッジは、シーグラフと言われるCG映像の祭典で、バニーという光の表現が見事な映像を披露して有名になった方です。その方が、アニメーションに凝った作品の監督になっている事にビックリです。
因みに、ナマケモノの日本語吹き替え版は、爆笑問題の太田光さんです。結構はまり役で聞いていて面白いです。
CG技術 ブルースカイ・スタジオ
- 配給が20世紀FOXなのですが、実は製作しているのは、当時新進気鋭のニューヨークに本拠地があるブルー・スカイスタジオです。
- 日本で例えると、ドラゴンクエストの発売メーカーは、スクウェア・エニックスですが、作っていたのは、レベル・ファイブみたいな感じでしょうか。
- ファイト・クラブなどの映画のVFXを担当していたブルースカイ・スタジオの技術力を世界にアピールし、CG映画が作れる会社として一躍脚光を浴びる転機になった作品がアイス・エイジなのです。
- 実は、怪盗グルーシリーズで世界的大ヒットを飛ばした名プロデューサー、クリス・メレダンドリ氏もその頃は、アイス・エイジに関わっていたのです。
- アイス・エイジがあったから、怪盗グル―シリーズの大ヒットに続いたかも知れませんね。そういえば、製作会社は別のところですが、アイス・エイジと怪盗グルー、アニメーションとかCGの質感、作品のテイストが似ていますね。
アイス・エイジ その他情報
DVDに収録されている、アイス・エイジの短編映画、
Gone Nutty「どんぐりとスクラット」が、実は一番笑える映像かも知れません。
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