ブルー 初めての空へ 映画感想 ブラジル舞台のCGアニメーション

rio CGアニメ

ブルー 初めての空へ [DVD]
ブルー 初めての空へ(原題: Rio )は、ブラジル人監督の手による2011年全米公開の3DCG映画です。全米チャート2週連続1位という記録と共に、日本を除く世界中でヒットした鳥が主人公の楽しいミュージカル風映画でもあります。

 

それもそのはず、ブルー 初めての空への監督は、アイス・エイジ2で、ナマケモノ達の素晴らしいまとまりのある集団アニメーションを魅せつけた、カルロス・サルダーニャです。その後の作品は、ちょっとぱっとしませんでしたが、監督の故郷であるブラジルのリオ・デ・ジャネイロを舞台にした、ブルー 初めての空へで、再び才能を開花させた3DCG映画作品です。

 

ブルー 初めての空へ あらすじ

ブラジルの自然豊かな大地で生まれたインコ(絶滅危惧種のアオコンゴウインコ)のブルーは、飛ぶのを覚える前にすぐに人間の手に捕まってしまいます。なんとも悲しいお話でしょう。まだ物ごころも付く前に、親と離れてしまうのです。

 

そして、新天地、なんとブラジルの暖かい気候と違って、雪が降り積もっている田舎街です。そんな場所でしたが、ブルーには幸運が待ち構えていたのです。それは、リンダとの出会いです。

 

新しい飼い主となったリンダは、非常に優しい心の持ち主で、ブルーを親友にように優しくしてくれます。子供の頃から、ブルーは大切に育てられたおかげで、人間に対する恐怖はありませんが、甘やかされたので、何と飛ぶ事を知らずに成長してしまいます。

 

それでも、幸せな毎日を過ごしていたのですが、ある時、鳥類学者のチェリオと出会いで運命が変わります。ブルーは、絶滅危惧種の珍しい鳥で、仲間を助ける為に、生まれた故郷、ブラジルのリオデジャネイロに行く事になるのです。

 

大事な使命を受けて、ブラジルに向かうブルー、旅先の大地で、同じインコのジュエルに出会い、恋に落ち、仕事も恋もこれからという時、なんとブルーとジュエルは何者かに捕われてしまいます。

 

捕われてしまった理由は? ブルーとジュエルは無事逃げる事が出来るのか? そして仲間達を助ける事が出来るのか? またサブタイトルにもあるように、はじめての空へ旅立つ事も出来るのか?
ブルーの成長の物語が、今はじまります!!

 

ブルー 初めての空へ 感想

CG技術は、PIXAR作品にまけないクオリティです。登場する人間キャラもそんなクセがある絵ではないので、日本人受けも良いはずです。しかも、ミュージカル作品で、楽しい音楽が何度も聞けます。CG作品、動物作品、ミュージカル作品、たっぷりと3拍子揃っており、成功する要素満載です。

 

CGキャラクターの動きは、マダガスカルに負けていません、擬人化された鳥の動きは見事です。でも、日本では、すぐには映画公開されませんでしたね。ファンからの要望があったという事で、イオンシネマでようやく期間限定で、映画館で上映しただけです。

 

私もセルリリースのDVDで、ブルー初めての空へを鑑賞したので、映画館の迫力は体験出来なかったのが残念です。ただ、ヒットしなかった理由はなんとなくわかります。

 

ブラジル社会の問題も捉えていて、少し社会的な作品ではあるのですが、日本人の大人向けの作品ではないです。子供向け要素が強いですね。それでも世界中で受けたのは、きっとラテンの文化が理解出来るかどうか何でしょうね。サンバのリズムが映画中、なんども流れていますから、好きな方は好きかも知れません。

 

それにしても日本の配給会社は酷いです。アナと雪の女王では、きちんとミュージカルの部分、日本語に吹き替えていますが、ブルー初めての空への場合、ミュージカルはそのまま英語ですからね。コストカットする部分が違うでしょと言いたいです。日本人がそれこそ歌っていたら、ヒットしたかも知れませんね。日本はターゲットを子供向けにしたようですから、その信念を貫いて、子供に受けるように手を抜いて欲しくなかったです。

 

そんなわけで、ブルー初めての空へは、アニメーションが良かっただけに、残念な評価をしないといけない作品です。お話が最高と言われたら、そんなわけでもありませんからね。まあ、一度は観てもいいかも知れませんね。

 

キャスト

ブルー:    ジェシー・アイゼンバーグ
山口勝平

ジュエル:アン・ハサウェイ
恒松あゆみ

リンダ:    レスリー・マン
石津彩

チュリオ:ロドリゴ・サントロ
真殿光昭

ニコ:ジェイミー・フォックス
山路和弘

ペドロ:ウィル・アイ・アム
泉拓真

ハリウッド大女優のアン・ハサウェイが声優です。よく、声優にCGキャラクターを似せて作るCG作品もありますが、ブルー初めての空へはそんな事がありません。ハリウッド俳優の威光を借り過ぎてる作品に比べると共感は持てます。

 

ただ、アン・ハサウェイの個性が、光ってる?と聞かれるとそんな事もないような気がしますが・・・

 

CG技術

CGキャラクターをみると、これは絶対面白いに違いないと感じさせます。かわいい要素満載で、アメリカだけでなく、日本でもヒットしそうな丸みをおびた鳥達も登場します。

 

犬も登場するのですが、ぱっと見、好きな嫌いかと言われたら、好きになれるキャラクターです。キャラもかわいいのですが、ブルー初めての空への素晴らしいところは、それぞれのキャラクターのアニメーションです。もう、ディズニーアニメーションさながらの滑らかな動きに加えて、少しデフォルメされた、大げさな身振り手振りのアニメーション、表情も非常に豊かです。

 

水面に映る反射、影の質感なども含めて、物凄く良く出来たCGアニメーション作品ですが、それもそのはず、製作は、アイス・エイジシリーズのブルー・スカイスタジオです。アイスエイジ、スクラットの個人技に勝る鳥達の動きが特に見ごたえがあります。

 

ただ、それだけでは、映画としては少し飽きてしまうんですが。鳥達のアニメーションの勉強にはなる作品です。

 

ブルー 初めての空へ その他情報

続編が登場しています。原題: Rio2です。さて、日本では、人気が出るのでしょうか?
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