アントブリー(原題:The Ant Bully)は、2006年にアメリカで上映された3DCGアニメーション映画作品です。
これまでにも、アリが主役のCG映画は、アンツ、バグズ・ライフとあるのですが、なぜ今更アリのCG映画なのかと思ったら、元々は児童文学作品が原作としてあるのです。
アリのCG映画 アントブリ― あらすじ
人間のルーカスは、人間社会ではいじめられっ子、その腹いせに自分より、力の弱いアリ達をいじめたいたのです。
その様子をみていた、魔法使いのアリは、なんとルーカスをアリと同じ小さなサイズにしてしまうのです。やむなくアリとの共同生活をする事になってしまったルーカスの運命は?そして、どうすれば、ルーカス、元の人間の大きさに戻れるのでしょうか?
アリのCG映画 アントブリ― 感想
CG映画のアントブリ―、冒頭のストーリー何かに似ていませんか?
そうです。スウェーデン文学の最高傑作、ニルスの不思議な旅です。日本でもアニメ化されて人気が出た作品です。
いつも動物達をいじめていた、少年ニルスが、魔法使いの手により、渡り鳥のガン達と同じ大きさになる事によって、動物達の境遇を共感し、良い子に成長する物語です。
CG映画のアントブリ―もアリ達の世界を知る事によって、成長していく、子供向け作品です。
いじめはいけないという事を頭ごなしに叱りつけるのではなく、なぜ駄目なのかという事を相手の立場になって考える重要性を説くCG映画作品です。さすが、児童文学(絵本)が原作なだけありますね。
ただ、子供向け作品なのに、ちょっとグロテスクな昆虫達が登場するのは、如何なものなのでしょうかね。
キャスト
ルーカス・ニックル:ザック・タイラー
千葉翔也
ゾック:ニコラス・ケイジ
江原正士
女王アリ:メリル・ストリープ
弥永和子
ホーバ:ジュリア・ロバーツ
田中敦子
クリーラ:レジーナ・キング
鈴木圭由
フーガックス:ブルース・キャンベル
山野井仁
なんと、ニコラス・ケイジ、ジュリア・ロバーツ登場です。只、日本での映画上映では日本語吹き替えなので、字幕版の良さがほとんどの方に堪能していただけないんですよね。
ちょっとここで、CG映画つまらない(おっと・・・大人が楽しめない)作品の場合は、声優陣がたいてい豪華であるという事が、ここでも判明しましたね。
CG技術
何と、人間もCGキャラクターとして登場しています。他のアリを題材にしたCG作品、バグズ・ライフ、アンツが、人間を表現するには、まだ十分なCG技術が確立されていないという事で敢えておもちゃや昆虫、魚などをメインキャラにしていたのと比べ、その部分は、一線を画するようです。
製作陣にトム・ハンクスの名前がありますからね。CG映画、ポーラ・エキスプレイスの成功で気分を良くした為でしょうか。
ただ、CG映像という部分で注目するとこれといった特筆べき要素はないです。製作費をぎりぎり回収するという興行成績では、不発と言ってもいいかも知れない作品です。
その原因の1つに、子供向け作品なのに、CGキャラのアリが、アンツをぱくったのと言われても仕方がないほど、アンツよりのキャラクターになっている事です。リアルなアリではなく、もう少しかわいげのあるバグズ・ライフよりのアリのキャラクターにすれば良かったのにと思うのは、私だけでしょうか。
アリのCG映画 アントブリ― その他情報
アントブリ―は、レンタルで借りて観るよりは、DVDを買ってみた方がお得なのです。その理由は、特典のショートアニメ作品の存在です。
アントブリ―本編の未公開シーンに加えて、ショートアニメが含まれているのです。このような動画って中々世に出回らない、貴重な映像だったりしますし、技術の粋が集められていたりして、CG映像を網羅したい方にとっては、たまりませんね。
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