『マスカレード・ホテル』は、人気ミステリ小説化の東野圭吾さんの作品であり、今最も映画化が期待されている小説でもあります。
なぜ『マスカレード・ホテル』というタイトルなのか?ホテルが舞台なので、ホテルが付く理由は簡単にわかりますが、マスカレード(masquerade)直訳で仮面舞踏会、見せかけ、虚構という言葉が何を意味しているのかがわかりませんでした。
なぜだろうと考えていましたが、『マスカレード・ホテル』全部読み終わると、なるほどと思ってしまうタイトルです。小説の面白さを損なうネタバレになりますので、ここではふせますが、タイトルも中味も秀逸な作品です。
マスカレード・ホテル あらすじ 概要
一流ホテルを舞台にしたサスペンス小説です。ホテル内で殺人事件が起きると予告があり、事件を未然に防ごうと、警察官がホテルスタッフに扮して、警備に当たるのですが、不慣れなホテル業務に悪戦苦闘しながら、連続殺人事件のトリックを見事に解明していくお話です。
捜査一課の刑事、新田浩介が英語ができる帰国子女という事と、容姿もホテルマン向きという事で、ホテルのフロントスタッフになるのですが、思考回路は警察官、人をみたら悪人だと思っているのです。
そんな彼をサポートするのが、教育係優秀なフロントクラークの山岸尚美、きめ細やかなサービスでお客様は神様だと思っている、根っからのホテルマン。
最初は水と油の二人ですが、ホテルの業務を通して、信頼関係が目覚めつつある時、事件が起きるのです。
マスカレード・ホテル 感想
『マスカレード・ホテル』最初は、メインとなる殺人事件を軸に、ちょっとしたホテル業務のエピソードが加えられて、長編小説になったと思っていましたが、無駄に長い小説ではありませんでした。
確かに物語の最初の方は、全く連続殺人事件とは関係ないエピソードが続きますが、ホテルで殺人が起きると予告されているので、誰でも怪しく思えてしまいます。
そんな数件の怪しいお客の対応を通して、新田浩介、山岸尚美の連携が深まっていくお話だと思っておりましたら、見事に裏切られたのです。
しかも、心地よい形で・・・、最後のオチには、やられました。見事すぎます。ネタバレが全ての作品ですので、ここでは詳細は語りませんが、あらゆるところに伏線を張りめぐらされているのが、『マスカレード・ホテル』です。
関係ないエピソードだと思っていたものが、後から最重要キーワードだったと気がつかされるのです。東野圭吾、やはり天才です。
マスカレード・ホテル キャストは誰が似合うのか?
『マスカレード・ホテル』が映像化された場合に似合うキャスト、ネットでも話題になっておりますが、読書中の私のイメージは、主人公の新田浩介は小太りになった織田裕二、ヒロインの山岸尚美は、綾瀬はるかのイメージでした。
さて、今最も映像化される可能性が高い『マスカレード・ホテル』キャストが楽しみです。
マスカレード・ホテル 続編登場
『マスカレード・ホテル』、1話読み切りのお話だと思っておりましたが、なんと前日譚となる『マスカレード・イブ』が発売されました。しかも小説だけの為に用意された完全新作、これは期待度大です。
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