『そして父になる』映画媒体と小説媒体の比較です。視覚と聴覚に訴えてくる映像表現と心理的な描写に向いている活字媒体、どちらも堪能した管理人がお勧めするポイントをまとめてみました。
『そして父になる』は、原作というものがない、オリジナルストーリーです。映画の前に小説があるものではありません。
おそらく、映画の脚本と同時に小説も作られたのでしょう。物語の展開、登場人物、表現されている内容、全く同じなのです。
ここまで、小説と映画が同じ内容の作品、今まであったでしょうか?きっとないはずです。それだけに、比較が難しいですが、どちらの媒体でも、媒体の良さが十分に発揮されているのです。
そして父になる 映画
小説でも事細かく登場人物の描写が描かれていますが、実際登場したキャストにはかないませんね。良太はまさしく福山雅治であり、みどりは尾野真千子です。
読み手の想像に任せる部分がビジュアル化しているのは、やはり分かりやすいですし、バックで流れる音楽が哀愁を誘います。
ドラマチックな展開は、やはりエンタテイメントとしての映画の表現が非常に素晴らしいです。
そして父になる 小説
映画は、役者の演技が素晴らしく、感受性豊かな方であれば、顔の表情一つ一つで、登場人物の考えている事も分かってしまうのでしょうね。
しかし、管理人はそこまでの事を映画の表現では、理解できません、人間の心理描写の理解は、やはり活字という直接書かれている表現にはかないません。
良太が母に対して思っていた感情など、より明確に鮮明に描かれていまし、良太の挫折、何より最後のオチ、『そして父になる』良太の心変りの変化が、見事に描かれています。
そして父になる お勧め媒体は?
以上が、映画、小説、それぞれの良い部分です。
しかし、でもそれは、2つの媒体を知って改めてわかるものですので、より『そして父になる』の世界感にどっぷりはまりたい方はどちらも体験してみてください。
よって、映画と小説、どちらがお勧めになるのかは、選べません。本当にどちらも素晴らしすぎるのです。しいてあげれば、それぞれ単独で『そして父になる』を堪能するよりも、映画、小説をどちらも堪能した方がいいでしょうとは言えます。
そうすれば、きっとより感動が、深く、大きくなる事でしょう。
そして父になる その後
『そして父になる』ハリウッドでリメイクされる事が決まっております。
原作を超える感動作になるのか、キャストは誰になるのか、今後が非常に楽しみです。