映画館に行くと2ヶ月に一度ぐらいのペースで新作の3DCG作品が登場するようになり、CG(コンピュータグラフィックス)映像もだいぶ見慣れたものになりましたね。また、2014年の夏には、国民的アニメ、ドラえもんも遂にCG化でデビューですよ。
そんなCG映画作品達ですが、日本で一番最初に作られた日本製のCG作品ご存知でしょうか? 我々に衝撃を与えたトイ・ストーリーやアンツは、海外作品ですから違いますよ。ほとんどの方が知らないのでは、ないでしょうか?その作品の名は、VISITOR(ビジター)です。
当時勢いのあったギャガコミュニケーションズが製作した作品です。
VISITOR(ビジター) あらすじ
近未来の宇宙を舞台にしたフル3DCGアニメーションです。
宇宙空間に突然現れた謎の巨大生物から地球を守る為に、なぜか人材派遣会社のOL2人が孤軍奮闘するお話です。
VISITOR(ビジター) 感想
数年前に観た記憶なので、曖昧な部分もありますが、一言でいえば、ああやっちゃた作品です。
ストーリーコンセプトも映像の完成度も、これでホントに良かったの?こんな作品、商業価値あるの?公表した勇気に敬意を払いたい作品でもあります。
確か、フィギア・アニメーションとか、何とかという理由をつけた動画でしたが、ただ単に、CGの技術が駄目駄目なんでしょと、怒りを覚えた作品です。人間を主人公にするには早すぎます。アニメーションはぎこちないし、キャラクターもかわいくない、今でいうところの萌え要素も全く感じられない作品です。
CGの質感的に作りやすいという事で、宇宙を題材にしたのかも知れませんが、手抜きと見られても仕方ないです。それでも数億円の製作費がかかっているというのですから、ちょっと信じられなかった記憶が残っています。
ただ、実験的作品としては、ある程度の評価はあったのでしょうね。ギャガ・コミュニケーションズ製作の第2弾映画、CG映画『A・LI・CE』は、CGキャラクターの動きも、世界感も断然よくなっていますから、失敗したノウハウ次に活かしているのでしょう。
そんな意味で、関係者には忘れたいCG作品かも知れません。こんなCG作品もあるんだという事で、CG好きの方、怖いもの見たさでみると、衝撃的ですよ!!
キャスト
脚本家は、有名な伊藤和典さんで、キャラクターデザインは、高田明美さん、この二人が参加しているというだけで、ファンが付くと思ったのでしょうか。
CG技術
日本初、フル3DCG作品です。ここから日本のCG作品がスタートしたのですよ。まあ、どんなものなのかは、観てのお楽しみとさせていただきます。
VISITOR(ビジター) その他情報
有名なレンタル店で探してみましたが、おいてありませんでした。もしかしたらプレミア化しているのでしょうか?