『森のリトル・ギャング』(原題: Over The Hedge)は、2006年にアメリカで上映された3DCGフルアニメーション作品です。
映画『マダガスカル』で勢いづいたドリーム・ワークスアニメーション製作の動物が主役のCG映画です。
しかもアライグマが主役という、動物が主役の映画としては珍しい動物キャストです。しかも声優は、無敵の男、ブルース・ウィルスが担当しており、なんともかわいいキャラクターの割に破天荒な行動力が魅力的な主人公です。
他にも、スカンク、ハコガメ、オポッサム、ヤマアラシなど、雑食系の動物達が登場し、なんともコミカルである作品です。しかし、原題:Over The Hedge(垣根を超えたところ)のタイトル通り、人間の自然環境破壊反対のテーマも隠されている作品です。
『森のリトル・ギャング』は、10年以上前の作品でしたが、さすがドリーム・ワークスアニメーション、予告動画が残っていましたので、ご紹介です。日本語吹き替え版ではないので、ブルース・ウィルスの声優版は、本編でご堪能ください。
<公式:森のリトル・ギャング 予告 動画>
森のリトル・ギャング あらすじ
森で生活している動物達が冬の冬眠から目覚めたら、そこには慣れ親しんた美しい野山はなく、人間達の住む世界が広がっていたのです。
スカンクのステラやフクロネズミのオジー達、自然がなくなった事で食糧確保が困難になり困っていると、アライグマのRJが登場し、人間達の世界には、ポテトチップスやクッキーなど、おいしいものがたくさんあると、教えてくれるのです。
食べ物の誘惑に負けた森の小動物達は、反対するカメのヴァーンを押し切り、人間達の住む世界に入るのですが、そこは実は危険がいっぱいです。果たして森の動物達は、無事食料を確保して、森に戻ってくる事が出来るのでしょうか。
森のリトル・ギャング 感想
ドリーム・ワークスアニメーション作品にしては、動物達が非常にかわいいです。下手に人間の顔に似せているわけでもなく、正統派動物キャラクター達と人間達との死闘がコミカルに描かれていて楽しい作品です。
人間VS動物の縮図ですが、動物達のかわいさ、おかれている状況からどうしても動物達を応援したくなってしまいます。日本語タイトルの森のリトル・ギャングとは、うまいタイトルをつけたものです。
全然、内容はギャングではないのですが、夜の街に徘徊する小動物達の行動は、そのように捉える事も出来ますね。
とにかく、動物達がかわいい、仕草もかわいい、一部生意気なキャラもいますし、毒も吐きますし、日本語吹き替えだと、武田鉄也ならではのセリフもあったりますが、全体的によくまとまっている作品です。
森のリトル・ギャング キャスト
RJ:アライグマ:ブルース・ウィリス
役所広司
ヴァーン:ハコガメ:ギャリー・シャンドリング
武田鉄矢
ハミー:リス:スティーヴ・カレル
石原良純
ステラ:スカンク:ワンダ・サイクス
友近
オジー:オポッサム:ウィリアム・シャトナー
塚田正昭
ヘザー:オポッサム:アヴィリル・ラビーン
BoA
ペニー:ヤマアラシ:キャサリン・オハラ
佐藤しのぶ
動物達が数多く登場しますが、以上が代表的な動物キャラになります。ブルース・ウィルス、アヴィリル・ラビーンなど、ちょっと予想もつかない方々が動物達の声を担当しています。
CG技術
CGキャラクターのかわいさの秘密は、その質感にあります。夜でも日中でも動物達の柔らかそうな体毛の表現も見事ですし、やわらかいキャラクターアニメーションは、映画『マダガスカル』を彷彿させます。
動物達のアニメーションを観ているだけでも楽しめる作品ではないでしょうか。
森のリトル・ギャング 評価の理由
森のリトル・ギャング、CG映像もきれいですし、キャラクターもかわいい、ただ、観ているとちょっと、飽きてしまうというか、先の展開が分かってしまうシーンがあるので、映画感想の評価としては普通です。
もっとテーマを深く掘り下げて、『ハッピー・フィート』のような感動作になっていればよかったのにと思う作品です。
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