『サーフィン ドッグ』(原題: Marmaduke)は、2010年にアメリカで上映された犬の映画です。
グレートデーンが主役の珍しい犬映画です。人間の言葉は理解できるが、勿論人間とは会話する事が出来ない犬達が巻き起こす、楽しく愉快な映画です。
<公式予告 サーフィン・ドッグ 動画>
この予告映像、広告がへたくそです。映画本編はもっともっと面白いのに、その良さが伝わってこないのが残念です。
サーフィン ドッグ あらすじ
カンザス州の田舎町からカルフォルニアのOCに人間の家族と共にやってきたグレートデーン(設定では雑種)のマーマデュークは、図体ばかり大きいけれど、さえないお馬鹿ワンちゃんです。
飼い主に連れてこられた犬の社交場ドッグパークでは、コリー犬のイゼベルに一目ぼれ、しかし彼女には、純血種のボスコ(ボースロン:ドーベルマンに似ている犬種)という彼氏がいて意気消沈。
しかもグレートデーンのマーマデューク、雑種という事で、差別をうけ、肩身の狭い思いも経験してしまうのです。
そんなある日、飼い主に無理やりサーフィン大会に出場させられる事になるグレートデーンのマーマデューク、何とそこには、にっくきボスコがいたのです。
果たして、グレートデーンのマーマデュークは、ボスコにサーフィンで勝つ事が出来るのでしょうか?。
サーフィン ドッグ 感想
上記あらすじは、日本語タイトル『サーフィン ドッグ』のイメージをくつがえさないつもりで書きましたが、本編は全く違うお話です。
サーフィンしているシーンは、ほんの一瞬であり、本編の大事なエピソードと、サーフィンは、ほとんど関係ありません。
日本の配給会社が駄目駄目ですね。『サーフィン ドッグ』にした方が売れると思ったのでしょうか?
因みに、アメリカでは2週連続1位のママデューク(原題: Marmaduke)ですが、日本ではセル販売のみです。
ママデュークだとさすがに、何の映画かは、わかりませんが、『サーフィン ドッグ』の映画タイトルは無いですね。せめてもう少し、エピソードに沿ったタイトルにしてほしかったです。
さて、そんな『サーフィン ドッグ』、実は面白い映画です。特に犬好きにはたまらないのではないでしょうか。犬がしゃべるところやダンスをするシーンはおそらくCGを取り入れているでしょうが、それ以外は本物の犬がわんさか登場します。
『ビバリー・ヒルズ・チワワ』も犬のシーンが多かったですが、『サーフィン ドッグ』それ以上の多種多様の犬種が登場します。日本ではみる事が出来ない、珍しい犬種、例えば、ボースロンなどが登場し、もうそれだけで犬好きにはたまらない映画です。
コメディ要素とやる時はやる、ママデュークの活躍が面白いです。そしてちょっと心温まるストーリー、『サーフィン ドッグ』を観たあと、きっと犬を飼いたくなってしまうのではないでしょうか。そんな犬と人間の絆、犬同士の絆を描いた映画作品です。
キャスト
マーマデューク:オーウェン・ウィルソン
堀内賢雄
ボスコ:キーファー・サザーランド
石住昭彦
イゼベル:ファーギー
米丸 歩
メイジー:エマ・ストーン
高乃 麗
カルロス:ジョージ・ロペス
中 博史
今回こちらに載せているキャストは全員、犬の声優さんです。人間も登場していますが、犬だらけの映画ですからね。
オーウェン・ウィルソンやキーファー・サザーランドといった大物が声を出しているなんて、最後のスタッフロールを観る迄気が付きませんでした・・豪華なキャストです。
CG技術
ネタバレになりますが、映画の最後、お話に決着が付いた後、エンドロールが流れる迄の少しの間、犬達のダンスがはじまります。
『アイス・エイジ2』『マダガスカル』の群衆ダンスに引けをとらない、行け行けのダンス、犬の関節では絶対に出来ないポーズをとっているので、CGである事は間違いないのですが、非常に良く出来ていて、且つ面白いです。
そのシーンを観るだけでもこの映画の価値があります。
サーフィン ドッグ 評価の理由
『サーフィン ドッグ』、サーフィンをする犬という先入観と、日本では映画館で上映されなかった事で、あまり期待していませんでした。
犬が登場するだけで十分だと思っていましたが、期待を大きく良い意味で裏切ってくれたのです。中には、こういった名作コメディが埋もれているんですね。
心の底から、ジーンとするような感動作ではないので、最高評価ではないのですが、また機会があれば、観てもいいかなという作品です。犬の活躍を観たかっただけなのに、ストーリーが優秀だと、得した気分になります。
続編の製作を強く望む作品です。
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