バグズ・ライフ(原題:A Bug’s Life)は、1998年のCG映画作品です。PIXAR作品として、トイ・ストーリーに続く第2弾です。もう約20年も前の作品ですが、十分今でも楽しめるクオリティです。
まだ、DVDが普及していない時代の作品です。セルビデオを買った記憶が残っています。そんな時代にこんなにも素晴らしい作品がつくられているなんて、本当に驚きます。バグズ・ライフ、大人も子供も一度は観るべきCG映画ではないでしょうか。
バグズ・ライフ あらすじ
バグズ・ライフのタイトル通り、アリを中心とした昆虫達の物語です。アリを題材にしたフルCG映画は、他に、アンツ、アントブリ―もありますが、ずば抜けてバグズ・ライフが面白いです。
アリの島、アント・アイランドでは、毎年バッタに食料をおさめる為に大勢のアリたちが休む間もなく働いていたのですが、ある時、発明家のフリックガ、誤ってバッタに納める予定の食料を川に流してしまいます。
バッタが怖くて刃向かう事が出来ないアリたちは大慌て、そんな中、フリックは責任を感じ、バッタとわたりあえる用心棒を探しに冒険の旅へ出かけるのです。
そんな旅の途中でフリックが出会ったのが、売れないサーカス団、ひょんな事から、サーカス団のメンバーを連れて、アント・アイランドに戻る事になるのですが、果たしてこのメンバーでバッタに立ち向かう事は出来るのでしょうか?
バグズ・ライフ 感想
バグズ・ライフ、昆虫だけど昆虫ぽくしていない擬人化キャラクターがまずかわいいです。例えば、アリは昆虫なので、厳密にキャラクターを作るとすれば、6本足になるのが正解ですが、それをあえて、人間と同じように2本の腕と2本の足にするあたりが、センスの良さを感じてしまいます。
確かに、今のCG映画、例えば、アナと雪の女王のCG映像と比較したら、確かに荒は目立ちますが、それ以上のカメラワーク、物語の展開のうまさが際立ち、古さを全く感じさせません。
群衆キャラの代表と言っても良いぐらいのアリのキャラクターでも一匹、一匹アニメーションが違っていたりして、個性が出ており、さすがPIXAR作品であるという感じです。
イソップ童話のアリとキリギリスを題材にしているようで、すんなり物語に入っていけるのも魅力のひとつです。この時代、CGの固さに違和感を持っている方も多かったのです。その意味では、非常に苦しかった時代にしては、良くまとめられたCG映画です。
キャスト
フリック:デイヴ・フォーリー
ホッパー:ケヴィン・スペイシー
アッタ姫:ジュリア・ルイス=ドレイファス
ドット姫:ヘイデン・パネッティーア
女王アリ:フィリス・ディラー
キャストで知ったのですが、バッタの悪者役ホッパーの声優さん、ケヴィン・スペイシーです。
ユージュアル・サスペクツの、セブンの、交渉人のケヴィン・スペイシーです。いや、だからホッパー、深みがある嫌な感じのキャラクターなんですね。
CG技術
バグズ・ライフのCG技術は、映画が公開されていた時、度肝を抜くCGの美しさに、誰もが納得したはずです。これからは、CGアニメーションの時代であると。
あれから、もう20年近く経ちますが、今でもカメラワークやキャラクターアニメーション、下手なCG作品観るより、十分面白くて美しいです。
エレガントな作品、バグズ・ライフ、この作品こそ、バグズ・ライフ2が製作されてもよさそうなのに、現時点では不明です・・・・
バグズ・ライフ その他情報
映画のエンディングが素晴らしい!! NG集として、各キャラクターのNGシーンが流れるのですが、そもそも、コンピュータグラフィックなので、NGになる失敗は無いはずです。
それでもあえて、エンディング用の画像を用意し、前へ前へと行く姿勢に驚きを隠せません。