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映画 ボルト 感想 字幕も吹き替えも3Dも何もかも最高です

ボルト、犬が主役の映画です。ご主人さまと離れ離れになってしまった犬が律儀にも飼い主の元に戻るまでの過程を描いたロードムービーです。

 

というだけでは、通常のありきたりの設定ですが、映画ボルトは、何と生まれついてのヒーロー犬です。ご主人様を悪の組織から守る為に、ヘリコプターよりも速い速度で走りぬけ、目からビームが放たれ、必殺技はスーパーボイスという名の衝撃波。

 

勿論それは、テレビドラマだけのお話、しかし本人(本犬)は、生まれた時より、飼い主のペニーと一緒に行動しているので、本当に自分はスーパーであると勘違いしているかなり痛い犬であるという、ちょっと面白いお話です。

 

映画ボルトがアカデミー受賞出来なかった理由

 

ボルト、心に響く最高に面白い映画です。映画上映中の期間は、あまりにも夢中になり、字幕版、吹き替え版、両方を堪能させて頂きました。

 

心のジーンとくるポイントは、面白い中に切なさが漂う感じです。馬鹿な子ほど、かわいいという理屈に近いかも知れませんが、ちょっとほっとけないボルトの行動に加えて、脇役を固める他のキャラクターも個性豊かで、終始笑いっぱなしです。

 

外国映画は、字幕版だけというポリシーを持っていたのですが、あまりにも字幕版が愉快だったので、日本語吹き替え版でも観てしまいたくなる衝動に駆られるのです。

 

CGアニメーションが非常によく出来ているので、キャラクターの動きだけを観ていても十分に面白さが伝わってくるのですが、セリフがはいると、より一層楽しさが膨らんで来ます。

 

特に、字幕版でも吹き替え版でも最高だったのは、ハムスターのライノのセリフ1つ1つです。映画館では、クスクスの笑い声が絶えず聞こえていましたよ。後から知ったのですが、日本語吹き替えの声優は、天野ひろゆきさんだったのです。

 

彼、改めて言う事ではないかも知れませんが、天才です。ダンデイズムな声量に加えて、笑い声がもう、不気味すぎて不気味すぎて、ハムスターのライノを見事に演じきってくれています。そのシーンを観るだけでもボルトを観る価値はあります。

 

そんな、私の中では最高のCGアニメ作品ですが、第81回アカデミー賞の長編アニメ映画賞は、ノミネートで終わっているのです。ライバルに、カンフー・パンダ、WALL・E(ウォーリー)と稀にみる激戦の年であった事はわかるのですが、WALL・E(ウォーリー)に負けてしまったのは、正直残念です。

 

改めてボルト敗因を分析すると、ボルトが悪かったわけではなく、WALL・E(ウォーリー)のテーマが、アカデミーの投票権を持つ批評家達に受けが良かったとしか言えません。無機質のロボットが恋をする、しかも根底には環境問題や生きる事とは、といった重厚なテーマがあるのですから、かないませんね。

 

しかし、何もかも忘れて、幸せな時間を過ごしたいという、純粋な映画の面白さという意味においては、映画、ボルト最強です。犬好きには、もっと評価が高い作品かも知れません。

 

ボルトは、現代版 忠犬ハチ公?

 

飼い主の為に、勇気を奮い起すボルト、世の飼い主さん達にとって、理想の犬だと思います。まさに、現代版、忠犬ハチ公と言ってもいいかもしれません。

 

ストーリーよし、音楽より、CGアニメーション素晴らしい、ボルトをはじめ、登場キャラには親しみ持てますし、悪いところが見つからない、そんな作品です。

 

逆に面白くなかったという方がおりましたら、ぜひ理由を教えて欲しいです。そんなボルト、実はDVDでも何度も観てしまっています。いやあ本当に犬の映画は、素晴らしいです。

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椎 馬鈴:
こちらの映画も面白いですよ!