アナと雪の女王が第86回アカデミー長編アニメ映画賞を受賞し、興行成績も数々の記録を塗り替えて大躍進中ですね。
そんな由緒あるアカデミー長編アニメ映画賞受賞作品の中で、面白くて切ないネズミが主人公のCG映画のご紹介です。
その作品の名前は、PIXAR作品でもある、レミーのおいしいレストランです。ネズミが主役のCG映像も意欲的な作品です。第80回アカデミー長編アニメ映画賞を受賞しています。
レミーのおいしいレストラン、原題は、Ratatouille フランス南部の野菜煮込み料「ラタトゥイユ」の意味です。これだと日本人にはわかりにくいので、うまいタイトルにしたものです。
CG映画、レミーのおいしいレストラン、断然興味がわきますね。そんなタイトルイメージ優先で映画館にはいった事を思い出します。
<公式:レミーのおいしいレストラン 動画>
レミーのおいしいレストラン あらすじ
レストランの最大の敵といえば、不衛生、その不衛生の元、病原菌を持ってくるはずの汚い動物の代表がネズミなのに、そのネズミが人間をも満足するシェフになるまでの過程のお話です。
人間がシェフになるという夢をかなえるために頑張る以上の事を、ネズミであるレミーが挑戦し続ける姿に脱帽です。CG映画ならではのファンタジー要素は勿論のこと、ぐっと涙をこらえるシーンもあります。
レミーのおいしいレストラン 感想
ファンタジー作品でありながらも一線を超えない、微妙で素敵な世界感が、より深い感動を作りあげている、それがレミーのおいしいレストランです。
シェフになりたいネズミのレミーは、人間の言葉は理解できるのですが、話す事は出来ません、ここで人間とレミーが話す事が出来れば、もっと簡単にお話が進むのかも知れませんが、あえて会話が出来ないようにして、コミュニケーションをはかる難しさを、面白可笑しく演出しているストーリーが本当に見事としか言いようがありません。
そのレミーのおいしいレストランに対抗してか、同じ年にアメリカで公開された映画、ビー・ムービーでは、おもいっきりハチと人間が会話するという世界感ですが、あまりにも非現実的であり、どうも好きになれませんでした。おそらく皆さん、同じように感じた為、レミーのおいしいレストラン程のヒットにはならなかったのでしょうね。
PIXAR作品の良さは、完全にあり得ないお話を作るのではなく、もしかしたらこんな事もあるかも知れないといった、ちょっとした非現実の微妙なさじ加減ではないでしょうか。ネズミが人間の言葉を話す事は100%あり得ませんが、もしかしたら気持ちは通じるかもしれませんよね。
キャスト
レミー :パットン・オズワルト
岸尾だいすけ
アルフレッド・リングイニ:ルー・ロマーノ
佐藤隆太
アントン・イーゴ:ピーター・オトゥール
家弓家正
オーグスト・グストー:ブラッド・ギャレット
有川博
スキナー:イアン・ホルム
浦山迅
ジャンゴ:ブライアン・デネヒー
麦人
エミール:ピーター・ソーン
茶風林
字幕版も素敵ですが、日本語吹き替えもいい味出していますので、オリジナルで楽しめて、その後日本語向き替えでも笑えるという、2度お得なCG映画です。日本語吹き替えがここまではまるCG作品はなかなかありませんよ。
CG技術
人間の中にネズミがいるとその対比で、ネズミのレミーの動きが分かりにくいかなと思っていたのですが、大きな動作で、さすがPIXAR作品は違うなあと感心したのを昨日の事のように覚えています。
CGなのに、ふわっとした温かみのある色ずかいの世界感、おいしそうに見える料理の数々、きっと何年経っても色褪せることなく、永遠に名作として語られる事間違いないCG映画作品であり、CG技術です。
前半のネズミの大群に驚き、人間界で活躍していくレミーのアニメーションに目が釘付けでした。レミーの動き、日本でいうところのジブリ作品のように繊細で緻密でかつ自然で、美しいです。料理を作るシーンなど、まさに芸術です。
CG技術と素晴らしい脚本が見事に融合したCG映画、レミーのおいしいレストラン、大人も子供も楽しめる本当にお勧め出来る映画作品です。ハンカチの用意をお忘れなくです。
[amazonjs asin=”B0041I632G” locale=”JP” title=”レミーのおいしいレストラン Blu-ray”]