宮崎吾朗監督作品、『山賊の娘ローニャ』、第5話の感想です。ジブリ作品の手描きテイストを3DCGで何処まで表現する事が出来るのか? お話も大事ですが、今後日本のCGアニメの命運を決める作品かもしれませんので、管理人が密かに注目しているCG映像です。
第5話ですが、やはり物語の填補は良くありません。今度は、少年と少女が跳んでばかり、どうせどちらかが途中で足を踏み外すんでしょうと思った通りの展開でした。
従来のセルアニメの表現を大事にしているのかもしれませんが、本当に3DCGで作っている意味があるのと思うシーンばかりです。まあ今後の展開で、驚かせてくれる事に期待します。
前回迄は、ローニャが笑っているか、野山を駆け巡っているかだけのシーンでしたが、今回は、ローニャの父親が怒っているだけアニメーションしか印象に残りませんでした。
3DCGで人物を作っているという事は、あらゆるカメラアングルが可能なので、もっと意欲的な作品にしてもらってもいいのに、なんか保守的な作品です。
最も、キャラクターの動きを注目させる為に、あえてカメラを固定というのは、わかりますが、実写映画のように、微妙に背景動いていてもいいと思うんですけどね。
一つ、良かったのは、食事のシーンだったでしょうか。カメラが上方向から俯瞰気味のカメラワークで、山賊一味の様子全体の雰囲気がわかる演出です。
こんなシーンが野山の部分でふんだんに使われていたら、もっと躍動感があって面白くなりそうなのに・・・残念です。
今回も、『山賊の娘ローニャ』次回を期待するという結論になります。