『記憶探偵と鍵のかかった少女』(原題:Mindscape)は、2013年製作のアメリカ合衆国・スペイン合作のサイコサスペンス作品です。
日本では、2014年、9月末より現在絶賛上映中です。他人の記憶に潜入するというSFの要素と謎ときの2つの要素に惹かれ、衝動的に映画館に足を運んでしまいました。
記憶探偵と鍵のかかった少女 あらすじ
他人の記憶にアクセスする事により、過去の記憶の中の出来事から事件解決へと導き出す特殊な職業の記憶探偵のジョン・ワシントン、かつては優秀な探偵でしたが、妻の自殺で心を病んでおり、前に進む人生を歩めないでいました。
そんな時に紹介されたのが、大富豪の娘、アナ・グリーンの拒食症を治すという簡単な記憶探偵のお仕事です。
16歳の少女アナ・グリーンの闇の記憶をたどって行くうちに明らかにされた過去、ジョン・ワシントンは、いつの間にか仕事にのめり込んでいくのです。
心を閉ざしていたアナ・グリーンとジョンの心が通い始めたと思われたその時、衝撃的な展開が待ち構えていたのでした。
記憶探偵と鍵のかかった少女 感想
まず、日本語のタイトル、『記憶探偵と鍵のかかった少女』、アニメファンが気に入りそうな映画タイトル、実は全くそそられなかったのですが、映画のあらすじ、紹介文で惹かれてしまいました。
他人の記憶にアクセスして、記憶の中に眠る真実から事件を解決するという記憶探偵という職業がある世界感が斬新です。
それでも、記憶、眠りという要素の映画はこれまでにもいっぱいありますね。最高傑作なのが『インセプション』。他にも『メメント』、『バタフライ・エフェクト』、『12モンキーズ』など、題材にした作品は多いのですが、『記憶探偵と鍵のかかった少女』どこかで観たような作品でありながら、ぐいぐい映画の中の世界観に引き込まれます。
まるで自分が主人公になった気分で、一緒に謎ときを考えているような気分にさせてくれます。だからこそ、試写会などは、通常の映画上映ではなく、一緒に謎を考えるといった趣向だったのが、映画を観るとよくわかります。
いろんなところにトリックがちりばめられていて、あっという間の90分の映画です。ちょっと眠い気分の時に映画を観たのですが、完全に目が覚めました。
サウンドも効果的で、深まる謎をより効果的に演出してくれます。トリックが分かればそれまでなのですが、複雑に絡み合うトリックは面白いです。
欲を言うと、もう少し、謎解明の部分をスッキリさせてほしかったです。完全にネタバレになるので、これ以上はかけませんが、謎ときの解明部分をもう少し親切に説明が欲しかったです。
まあ、一言で言うならば、主人公はお馬鹿さんです。映画を観た方なら、この言葉の意味が分かるはず。きっと、皆さん主人公より早く真実に気がつくのではないでしょうか。
キャスト
ジョン・ワシントン :- マーク・ストロング:
アナ・グリーン : タイッサ・ファーミガ
ミシェル・グリーン : サスキア・リーヴス
ロバート・グリーン : リチャード・ディレイン
日本ではこれといった有名な役者の方は登場していませんが、結果、これが良かったと思います。下手な先入観を持つ事もなく、誰が重要なのかを平等に推理出来たので、映画鑑賞中は非常に愉しめました。
それにしても、ヒロインのタイッサ・ファーミガ、おそろしい程の存在感!!、まさにアナ・グリーンがはまり役でしたが、今後の活躍が楽しみな女優さんです。
記憶探偵と鍵のかかった少女 評価
『記憶探偵と鍵のかかった少女』、映画鑑賞中は、興奮度MAXでしたが、終わった後の興ざめ感があるので、映画作品としての管理人のお気に入り度の評価としては、限りなく☆☆☆☆に近い、☆☆☆です。
ネタバレですが、主人公が最後に救われたのが、まあ良かったのではないでしょうか。
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